パワードメカニクス株式会社

POWERED MECHANICS　Co., Ltd.

目標
　 ① 作業用パワードスーツの開発　(Develop the exoskeleton Powered Suits)
　 ② パワードスーツを普及させ、救助作業、復旧に資する　(Contribute to saving lives after disasters)
　 ③ 各種不整地を踏破移動できるロボット、車両の開発　(Develop the Rovers)
　 ④ 以上に付随、必要となる諸技術の開発

1号試作機 POWDER-1 (2013 / 10。稼働状況は下の動画参照）

学生の頃にパワードスーツのイメージを知ってそれを作りたくなりました。そして1986年上映の「エイリアン2」(原題’Aliens’)に登場した’Loader’(映画上の架空メカ。シガニー・ウィーバーが駆使していました)を観て、気持ちは一層確かなものとなりました。しかし、当時は、それらを実現するための器材(適切なモータ、制御器等)、準備がありません。

その後も技術情報の収集等を続け、「国際ロボット展」という、よい機会を目標に、2012年から具体的設計を始めました。2013年春には右腕のメカが完成しました。準備の都合もあって、右半身だけで行くこととなり、10月に完成、11月初めの国際ロボット展2013を迎えました。

国際ロボット展では、重量物の持上げデモを行い盛況でした。しかし、制御上の問題で脚を完成できず、不完全に終わりました。腕が60kgを持上げられても、脚のパワーアシスト機構が不完全では、自身の脚、特に腰が支え切れません。重作業用パワードスーツには脚部機構も必須です。

そのような1号機(当社設立以前のプライベート開発)の、成果・教訓を活かした2号機を、2024年現在、開発中です。2025年の完成(全身試作機)、災害救助デモを目指しています。
どうぞご期待ください！

　　　　　　　　　　　　　　

パワードスーツ 'POWDER' プロトタイプ(国際ロボット展2013にて初公開)は、重作業を意識したハイゲイン機です。
伸ばした片腕先で60kgの荷を持上げることができます。万全な多重安全機構も備えました。パワードスーツ本来の
パワフルなパワー増幅機械を目指して今後も開発を進めます。

We have developed the experimental powered suit 'POWDER-1'. This is a high gain practical machine
for heavy works. This can lift up the load up to 60kg at the end of the fully extended arm.
Multiple safety mechanisms are well equipped. We are still developing the full spec powered suit.

established July 2023 in Kawasaki city,　Japan

われわれの第一の目標は、震災等の瓦礫から被災者を安全に救助できること。それこそが、我々が必要と考える、強力なパワードスーツです。

救助用が完成できれば、自ずとさまざまな重作業用パワードスーツに展開できます。

^元祖 パワードスーツにあこがれて

POWDERを装着して重量物(計20kg)を軽々と上下させていました。ただし、人の素手先で20kgをこのように上下させることは無理です。

米GE社が1960年代後半、まじめに試作した機体です。成否や、実際の動きは不明ですが、その意気込みがスゴいです。

映画「エイリアン2」で登場(1986)。実機ではありませんが、特撮の出来は秀逸で、私はこれを観てパワードスーツの道へ足を踏み入れたのです。

パワードメカニクスが考える夢の伝承

次期パワードスーツ２号機　(2023/7より開発開始)

重機等では間に合わない、被災者を圧迫しかねない、
そんな現場へ迅速展開して救助活動ができるパワードスーツを実現します。

　・「人型の作業機械」を実現し、作業を一層機械化して、救助救命率を高めます。
　・機体を分割搬送して、海外を含む適所へ、多数を迅速に展開できるようにします。　
　・全国消防署等で装備いただけること目指し、「ロボティック救助隊」を実現します。　
　・災害救助用に続き、一般重作業用等の派生型へも展開します。　
　・ 1号機で試験・評価したパワードスーツ特有の課題を克服し、具体的デモを行います。　

盛況な自前ブース

パワードスーツ POWDER-1(1号機) は、重作業パワードスーツのプロトタイプとして、2013年11月の国際ロボット展でのデモ公開を目標に開発が行われました。設計上、伸ばした腕先で最大約60kgの荷を持ち上げることができ、実際は25kgの荷を持上げることができました。(なお、伸ばした人の素手先では、10kgの物を持上げることもまず、できません)。装着者のための万全な多重安全機構も備え、災害救助や重荷運搬など用として、パワードスーツ本来の、パワフルな機械を目指しました。

　　　　　　　　　　　パワードメカニクス 株式会社　　代表取締役　妻木俊道

These pages were last updated 2024/ 10/ 24

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構造	アルミニウム＋マグネシウム外骨格
制御方式	力センス補償式
本体重量	約20kg　(右半身＋背部フレーム等一式)
可搬重量	約60kg　(水平に伸ばした片腕で上げる)
駆動方式	DC電動モータ×4軸 (右半身)
関節　　自由度　　 (全10軸)	肩3軸　(うち2軸は駆動しない)
	肘1軸
	腰3軸　(うち2軸は駆動しない)
	ひざ1軸
	足首2軸　(2軸とも駆動しない)

本格的に パワード なパワードスーツの先行開発例がありました。そういうものをつくりたい！

夢は ’パワード’ なパワードスーツ！

１号試作機　POWDER-1　 (国際ロボット展2013出展)