平成２４年度 富士総合火力演習 その２（後段演習）
島嶼（とうしょ）防衛、洋上対艦攻撃作戦のためとして飛来したP-3C対潜哨戒機。対艦ミサイル、魚雷等の搭載、発射も可能である。
今年は、対地攻撃のためでなく、偵察のためとして飛来したF-2戦闘機。ヴェイパーを曳いている。
観測ヘリコプターOH-1。「ニンジャ」の愛称のように高い運動性能から、垂直上昇、宙返りも可能とされる。
着陸したUH-1ヘリコプターから展開する偵察用オートバイ。
機首下の30mmチェーンガンで射撃中の戦闘ヘリコプターAH-64Dアパッチ・ロングボウ。
多用途ヘリコプターUH-60J（左）と輸送ヘリコプターCH-47J。両機の下奥には観測ヘリコプターOH-1が見える。
上掲のP-3C、F-2、、OH-1、オートバイによる偵察、そして戦闘ヘリコプターの対地攻撃の後、UH-60J、CH-47Jから地上制圧のため降下、展開する普通科隊員。
ヘリから降下した隊員が展開、移動する緊迫のシーン。左奥には状況観測のためのOH-1ヘリが、右奥には警戒のためのAH-64Dヘリが見える。
普通科隊員により攻撃。標的の的が炎上している。
移動（退場）する戦闘ヘリコプターAH-64D。
輸送ヘリコプターCH-47Jにより吊り下げ輸送されてきた軽装甲機動車。
展開し、射撃準備中の87式偵察警戒車。強力な25mm機関砲を備え、威力偵察、小規模な戦闘活動ができる。
障害（実際は用意された傾斜台）を見事にジャンプして走破するオートバイ部隊。
74式戦車による敵車両攻撃、突撃支援射撃
戦車による射撃、特科射撃によって煙を上げる敵陣地。
突撃する進路を確保するため、92式地雷原処理車から地雷原処理用ロケット弾を発射する。地雷処理用爆索を引き出すためのワイヤが見える。
下写真は爆発した爆索（実際は26個の爆薬が連なるが、デモ用に2個だけ爆発させている）。爆発により、強力な対戦車地雷も誘爆処理できる。
支援射撃のため待機中の74式戦車の傍を抜けて突撃攻撃に向かう10式戦車。50tonの90式に比べ約44tonと軽量な車体に、90式と同級の、高度に安定制御される120mm滑腔砲を搭載する。90式では、移動しながら静止する目標に命中弾を送る行進間射撃が可能であったが、10式では、移動しながら、移動する目標に命中弾を送ることができるとされる。
射撃準備中の10式戦車
支援射撃中の10式戦車。2両の砲焔の先にはそれぞれ砲弾の曳光が見えている。
10式戦車の120mm砲発射
4両小隊で突入し、敵方向に回頭した直後に行進間射撃を行う90式戦車。重戦車の風格がある90式戦車による圧倒的迫力シーンである。
突撃のために集結しつつある機甲部隊
集結した機甲部隊。10式戦車、89式装甲戦闘車が交互に並んでいる。
車両に合わせて突撃待機中のヘリコプター部隊。AH-64D、AH-1S、OH-1、UH-60J、UH-1、そしてCH-47Jと総力結集である。
突撃の発煙弾一斉発射。総力突撃として、例年、総火演演習を締めくくるシーンである。
地上で発煙する発煙弾
陸上自衛隊で最も新しい戦闘車両である、左から89式装甲戦闘車、10式戦車、90式戦車。
無事、全ての演習を終えて退場する車両を見送る観客
